ビジネス現場において重要性が高まっている知的生産性。労働生産性とはニュアンスが異なる社会課題について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、知的生産性が求められる背景と、向上に欠かせない企業の取組について解説します。
知的生産性とは?
知的生産性の概念は、主に4つのカテゴリーに分けられます。
・作業効率
・知識創造
・人材確保
・社員意欲
知的生産性の特徴は「作業効率」や「知識創造」といった個人の課題だけでなく「人材確保」や「社員意欲」などの組織課題も含まれる点です。
優秀な人材を採用・育成できているか、社員が積極的に仕事に取り組めている状態かを評価します。
知的生産性が求められる背景とは?
日本国内での産業構造の変化により、企業における知的生産性の重要性が高まっています。
厚生労働省のグラフを見てみると、1950年には約30%だった第3次産業の割合は、2021年には74%と2倍以上に。
第3次産業とは商業、金融業、医療・福祉・教育などのサービス業や、外食産業・情報通信産業を指します。体力だけでなく創造性やコミュニケーション力が一層求められる分野です。
労働生産性と異なり、稼働率を上げれば知的生産性が高まるわけではありません。労働の質的向上を図らなければ、知的生産性は高められないのです。
知的生産性を向上させる3つの取組
従業員の知的生産性を高めるために、企業はどのような取組を推進すればよいでしょうか。3つのポイントについてまとめました。
・オフィス環境の整備
・従業員の健康管理
・働き方改革
オフィス環境の整備
従業員の知的生産性に影響を与える要因の一つは、空間や音などのオフィス環境です。
2020年に千葉大学で行われた調査によると、空間内装・リフレッシュ空間・移動空間といった建築計画が知的生産性を高める効果があるとされています。
熱空気環境や光視環境などの室内での過ごしやすさも、知的生産性に効果的です。
(引用:構造方程式モデリングによるオフィス環境がワーカーのウェルネスに与える効果の研究 Study on t)
従業員の健康管理
企業全体の知的生産性を高めるには、従業員の健康管理に積極的に取り組む必要があります。企業が健康経営を意識した運営を行い、病気やけがの予防や早期発見に努めなければなりません。
従業員が「組織に大切にされている」「自分の健康について配慮をしてくれる」といった思いを持てる環境が、一人一人の知的生産性を高める結果につながります。
働き方改革
知的生産性を高めるには「よく働く」と同時に「よく休む」点も重視しなければなりません。そのためには、企業側がテレワークやフレックス制などの柔軟な働き方を提供する必要があります。
頭脳疲労の回復には、思考作業を避ける休み方が重要です。サービス業などのコミュニケーションが必要な職種では、感情の起伏ができるだけ少ない環境で休みましょう。
個人が十分に休息を取り、知的パフォーマンスを存分に発揮するためにも、企業が積極的に働き方改革に取り組む姿勢が大切です。
生き生きと働ける職場で知的生産性を高めよう
この記事では、知的生産性が求められる背景と、向上に欠かせない企業の取組について解説しました。
第3次産業がビジネスの主流となっている現代では、個人の創造性やコミュニケーション力などの知的生産性向上が必須です。
従業員が快適に働ける職場を整備し、知的生産性を高めていきましょう。
